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『これよりワープに入る』 宇宙船の中の森でロップルとチャミーが遊んでいた。 モリーナ「ロップル、待ちなさい! 走らないで。こら待て!」 モリーナが追いかけるとロップルはこけてしまう。 モリーナ「ホラ見なさい」 すると宇宙船が揺れる。 チャミー「何、何? どうしたの?」 モリーナ「大丈夫よ……」 警報品が響く。 船員「なんだ? どうしたんだ⁉︎」 そこへモリーナたちがやってくる。 船長「まずいな。エネルギー波の嵐だ」 操縦士「このままでは嵐に吸い込まれます!」「第2ロケットのブースター、破損」 バーンズ博士が宇宙服を取り出す。 カモラン「バーンズ博士。まさかこの嵐の中に出て行くつもりじゃ?」 モリーナ「お父さん! 何があったの?」 博士「モリーナ。ここにきちゃダメだと言っただろう……」 モリーナ「待ってよ。どうする気なのお父さん?」 博士「大丈夫。こう見えても宇宙船をいくつも作ってきたんだぞ……」 ロップル「気をつけてね、おじさん」 バーンズ博士は船の修理に取り掛かる。 すると船の機能が回復する。 船員「ブースター、動きました」 船長「よし、ワープから抜け出すぞ! 準備を急げ」 するとエネルギー波がバーンズ博士を襲う。 ロップル「おじさん!」 船長「急げ!」 命綱が切れ、博士は船から引き離される。 博士「うわっ!」 チャミー「お父さん! 誰かお父さんを助けて。お願い!」 博士「うわああーっ!!」 野比家。 ドラえもん「起きてよ。のび太くんってば…… ねぇ、ねぇ」 のび太「ん? あれ!?」 のび太が起きた衝撃でドラえもんが吹き飛ぶ。 ドラえもん「何驚いてるの?」 のび太「すっごい夢を見たんだよ。宇宙船を修理してる最中、エネルギー波の嵐に襲われたんだ!」 ドラえもん「あっ、今は嵐よりジャイアンだよ!」 のび太「ん?」 空き地で中学生が野球をしていた。 ジャイアン「のび太、大変だ。我がジャイアンズの球場が中学生に乗っ取られた…… なぁのび太、俺たちこのまま黙ってていいんだろうか?」 のび太「よくないって…… ここは僕らのホームグラウンドじゃないか」 スネ夫「そうだ!」 のび太「この空き地を使う権利が僕らにはある!」 スネ夫「さすがのび太。いいこと言うなぁ……」 出木杉「カッコいい、さすがだよ……」 のび太「それほどでも……」 ドラえもん「また乗せられて……」 ジャイアン「よーし! お前が我がジャイアンズに代表だ。責任を持って中学生から球場を取り戻せ!」 ジャイアンとスネ夫がのび太を突き飛ばす。 その表紙にのび太は中学生のズボンをおろしてしまう。 中学生「なんだお前は?」 のび太「ぼ、僕たちもここで野球をしたいなぁって……」 中学生「なんだと?」 のび太「だ、だって、中学生なら野球部に入ればいいじゃない……」 中学生「誰が野球部なんか……」「俺たちは自由に野球を楽しみたいの」 のび太「とかなんとか言って、下手すぎて入れてもらえなかったりして……」 一同「グサッ……」 のび太「えっ? 本当なの?」 中学生「気にしてること言いやがって……」 中学生たちがドラえもんとのび太を追いかける。 中学生「邪魔だたぬき!」 ドラえもん「僕はたぬきじゃない!」 のび太は道を左に曲がるが空き缶を踏んで工事中の穴に落ちてしまう。 中学生「どこ行った? 向こうを探せ!」 のび太「助けてよ…… ドラえもーん‼︎」 ドラえもん新・のび太の宇宙開拓史
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ドラえもんたちは牛魔王を倒し、脱出に成功した。 そして、三蔵とリンレイとの別れの時が近づいてきた。 リンレイ「みなさん。本当にご迷惑をおかけしました……」 ドラえもん「迷惑だなんて。元はと言えば僕の不注意で……」 ドラミ「そうよ。お兄ちゃん……」 ドラえもん「三蔵様、とんだご迷惑をおかけしまして……」 三蔵「いや、私も大変勉強になりました。それからこのリンレイ、私に預からせていただけないでしょうか?」 のび太「そりゃいいや。ねぇドラえもん」 ドラえもん「重ね重ねご迷惑をおかけします……」 一同「あははは!」 のび太「頑張ってね、リンレイくん」 リンレイ「ありがとうございます。悟空様……」 のび太「実は僕、本当の名前は……」 ジャイアン「お前は孫悟空だよ!」 のび太「そう。聖天丹精、孫悟空!」 スネ夫「よっ、悟空ちゃん!」 一同「あははは!」 リンレイ「さようなら! さようなら!」 一同「さようなら!!」 ドラえもん「さぁ、僕たちも帰ろう……」 一同「うん!」 ドラえもんたちはタイムマシンで現在に帰還している。 のび太「本当に元の時代に戻ってんだろうね?」 ドラえもん「大丈夫……」 野比家。 のび太「ママ、ただいま!」 ママ「いったいこんな遅くまでどこ行ってたのよ!?」 のび太「戻ってないんじゃない?」 ママが部屋に入ってくる。 ママ「のびちゃん…… あら? どうしたの!? みんな……」 一同「ああっ……」 のび太「角がない。ママ!!」 ママ「ど、どうしたのよ?」 のび太「ママ……」 しずかたちもそれぞれ母親たちの胸に飛び込む。 (終)
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ドラえもん(テレビ朝日) ドラえもん 2020年10月~20年12月 共通事項 放送時間…土曜17 00~17 30 固定スポンサー SoftBank 小学館 M(McDonald s) BANDAI 朝日新聞 LOTTE(2020年10月) 戸田建設(2020年10月) 2020年10月3日 0’30”…SoftBank、小学館、M(McDonald s)、LOTTE、戸田建設、BANDAI、朝日新聞 2020年10月10日 0’30”…朝日新聞、M(McDonald s)、SoftBank、戸田建設、LOTTE、小学館、BANDAI 2020年11月7日 0’30”…M(McDonald s)、小学館、タカラトミー、BANDAI、朝日新聞、エポック社、SoftBank
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主題歌 1.「ドラえもんのうた」 作詞:楠部工 作曲:菊池俊輔 歌:山野さと子 ※オープニング・テーマに使用。 2.「夢のゆくえ」 作詞:武田鉄矢 作曲:白鳥澄夫 編曲:渡辺雅二 歌:白鳥英美子 ※エンディング・テーマに使用。 2chのアニソンランキング 381位(2008年05月版) 挿入歌 イメージソング・キャラクターソング 関連作品 投票用テンプレ 夢のゆくえ(ドラえもん のび太のドラビアンナイト/TM/白鳥英美子/1991) OP…オープニング曲、ED…エンディング曲、IN…挿入曲、TM…主題曲 IM…イメージソング・キャラクターソング
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空に赤い月が上がっていた。 ジャイアン「み、見ろよ!」 スネ夫「赤い月が上がった!」 ジャイアン「まるで血のように真っ赤だ」 スネ夫「嫌な予感がする。帰ろう、もともと無理な冒険だったんだ! 帰ろう!」 のび太「僕は反対だね。そんなに簡単には引き下がれないよ!」 ドラえもん「うん……」 ジャイアン「なにぃ?」 スネ夫「生意気言うな。のび太のくせに!」 ジャイアン「俺たち3人で何ができるっつーんだ?」 のび太「僕たちに何ができるかという前に、僕たちが何をすべきかそれを考えるべきだよ!」 ジャイアン「のび太にしちゃ気の利いたセリフ……」 のび太「君たち…… この深〜い霧の底に常闇の城がある。しずかちゃんはそこで僕たちの助けを待っているんだよ?」 ドラえもん「のび太様!」 のび太「ん? どうした!? ドラえもん」 ドラえもん「近づいてきます」 ジャイアン、スネ夫「うわああっ!」 ドラえもん「近づいてくる…… 霧の底からたくさんの光がゆらゆらと」 スネ夫「鬼火だ、人だまだ!」 ジャイアン「いや、魔王軍の松明だ。に、逃げるんだ! あんな大群とどうやって戦うっつーんだ?」 スネ夫「もう逃げられない」 ジャイアン「どうしよう……」 スネ夫「ママ! ああーっ!」 声「君たち、狼狽えなくてもいいよ」 ジャイアン、スネ夫「ああっ!」 ジャイアンとスネ夫の前に現れたのは正体不明の戦士、黄金ハットだった。 黄金ハット「はっはっは!」 ジャイアン「黄金ハット!」 黄金ハット「そうです。私が正義の味方、黄金ハット!」 ドライオン「そして相棒の僕、ドライオン!」 スネ夫「謎のヒーロー黄金ハットが……」 2人「どうしてここに?」 黄金ハット「人々が助けを求めるとき、私はそこにやってくるのです!」 ドライオン「そうなんです!」 ジャイアン「だ、だけど、いくら黄金ハットでもあの大軍団が相手では……」 妖怪たちが迫ってくる。 黄金ハット「正義は必ず勝つ! 行くぞ、ドライオン!」 ドライオン「ガオーッ!」 黄金ハット「進め、ドライオン!」 ジャイアン「頑張れ!」 スネ夫「黄金ハット!」 黄金ハットがドライオンにまたがり、妖怪たちを切って進む。 スネ夫「すごい。やっぱり黄金ハットだ」 ジャイアン「頑張れ、やれ。やっつけろ!」 黄金ハットはようやく囚われのしずかの元にたどり着く。 黄金ハット「し、しずかちゃん!」 しずか「黄金ハット! 助けにきてくれたのね」 黄金ハット「今行くぞ。うわあっ!」 大地が揺れる。 しずか「黄金ハット!」 黄金ハット「し、しずかちゃん!」 地中から巨大な怪物が出現。 黄金ハット「な、なんと巨大な怪物だ……」 怪物「はっはっは! 待っていたぞ黄金ハット」 しずか「助けて!」 黄金ハット「弱い相手じゃ物足りない。こいつは手応えがありそうだ! じっくり勝負をつけよう!」 ドライオン「ちょっとそれはまずいよ」 黄金ハット「どうして?」 ドライオン「時間がないんだ」 黄金ハット「なんで?」 ドライオン「そろそろ起きないと学校に遅れるじゃない……」 黄金ハット「そ、そんな…… これから最後の対決があって、しずかちゃんを助けてそれから、ジャイアンたちに黄金ハットの正体を見せてあっと言わせなくっちゃ!」 そこへジャイアンとスネ夫が現れる。 ジャイアン「おーい! 黄金ハット!」 黄金ハット「ほら、ジャイアンたちが来ちゃった。しょうがない、どうせこれは僕の夢の中なんだ…… 早く終わらせよ。まずこの怪物は大して大きくなかったことにする」 怪物「ええーっ? ずるいよ、そんなの……」 怪物が小さくなっていく。 黄金ハット「やい怪物、覚悟しろ!」 ジャイアン「だ、大丈夫か?黄金ハット!」 怪物「ずるいよ、ずるいよ……」 黄金ハット「うるさい、時間がないんだ!」 黄金ハットが怪物の頭部に乗る。 黄金ハット「正義は必ず勝つのだ! 君たち、何かあったら質問があったら早く聞きなさい」 スネ夫「質問?」 ジャイアン「どうしたらそんなに強くなれるんですか?」 黄金ハット「ううん、そんなんじゃなくって、例えば僕の正体は誰だとか!」 スネ夫「だってそれは秘密なんでしょ?」 黄金ハット「一応聞くのが礼儀だろう?」 スネ夫「じゃあ、あなたはどこの誰ですか?」 黄金ハット「それは秘密だ!」 スネ夫「ほら、そんなのずるいよ……」 黄金ハット「だが、今日は特別サービス。僕の顔を見せちゃう!」 ジャイアン、スネ夫「本当?」 黄金ハット「僕の正体は…… あら? と、取れない! しっかりかぶりすぎちゃった……」 ママ「のび太!」 ドライオン「まずい。ママが呼んでる!」 黄金ハット「ダメだ……」 ママ「のび太、起きなさい!」 ドライオン「のび太くん、もう起きなくちゃ!」 黄金ハット「ドラえもん! ドラえもん!!」 ドラえもんのび太と夢幻三剣士
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パート決めをします。 編集例 名前 担当パート 備考 ドラえもん バトルドーム もでたぁ! 名前 担当パート 備考 OP ED 名前 音声まとめ 映像まとめ 名前 コメント
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[部分編集] http //www.nicovideo.jp/watch/sm2900899 投稿者コメント1.コメント2.コメント3.コメント この作品のタグ:第13回MAD晒しの宴 レビュー欄 371 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 22 50 49 ID krFY61ZZ0 うあ、これは卑怯w まあ卑怯成分差し引いてもとても良い編集 特に言及することも無いですなw さりげなく良い雰囲気の泣かせる作りだと思います~GJ! 最初だけは黒や白などの単一色画面から入った方が やわらかい雰囲気出ていいかもしれません -- 名無しさん (2008-04-07 03 19 53) 775 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 12 25 00 ID oWKBguWF0 削除されてしまったのが非常に残念。 なので完全に作者さんだけに向けたレビューです。 とても構成がしっかりしてるなと思いました。 花瓶の花びらが一枚ずつ落ちていく映像の挿入タイミングが巧い。 じわじわとドラえもんとの別れが迫っているのを視覚的に見せられると 涙腺がダイレクトに刺激されてしまう。てかちょっと零れたw 全編ゆったりとしたシーン切り替えの中、0 58のパパッと素早い展開が サビに向けての良いアクセントになってますね。 一つだけ注文するなら、おばあちゃんのシーンをカットして ドラえもんとの絆だけで圧すのも良かったのでは? レビュー用に保存したデータは大切に残しておきます。 -- 名無しさん (2008-04-10 21 20 50) 922 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/04/11(金) 19 47 28 b+4YpcmK0 これはもう、ほとんど素材の時点で悔しいぐらいに卑怯なんですが。 でもかなり良いです。セリフ抜きでも成立するぐらいの画に力のある話ですから こういった曲調に合わせた、ゆったりした切り替えをして正解だと思います。 前回のMADで、曲がいきなり無音になりドラマ部分に移行する演出が凄いと思っていたのですが もし、それと似たようなひねりがこれにもあったら、確実に涙腺が決壊していた事でしょう。 あまりMADでは見かけない曲で作られている点も、すごい好みです。 -- 名無しさん (2008-04-11 22 19 49) 962 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2008/04/11(金) 21 14 48 kQOv5BIN0 もう削除されているようですが…すごく良かったです 主題とか編集とかはっきりしてました マイリス見たら前回のkanonの真琴の人みたいで 最近kanon見たので今回見ました kanonの真琴のやつも上手く表現されてて良かったです! きもいとかひどいコメントもあったみたいだけど無視してください><真琴はすごくかわいいんです><; -- 名無しさん (2008-04-12 00 28 02) 名前 コメント 第13回MAD晒しの宴
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巷で人気のゲーム「ポケットモンスター」の「緑バージョン」を購入したのび太だが、射撃とあやとり以外はとことんダメな彼はその簡単なゲームでさえ序盤で行き詰まってしまった。 ドラえもんはのび太の教育係として、彼に物事をやり遂げる喜びを教えるのにこのゲームを利用することを思いついた。 「ゲームに入り込むマシーン」これは21世紀の科学革命後、世紀を跨ぐ直前に開発され、一世を風靡した機械だ。その機能はまさに名の通り、ゲームの世界に入ることができるのである。 ドラえもんはのび太に、その機械を使って件のゲームに入ってみないかという提案をした。のび太も、せっかく大金をはたいて買ったゲームを持て余すのは嫌だったので、快くその提案に乗った。……というより、喰いついた、といった方がより正確かもしれない。 ともあれ、のび太はポケットモンスターの世界に入ることになった。 そのマシーンではひとつのゲームに最大3人までの人が入ることができる。 だが、のび太とドラえもんが同時に入ってしまったら、何らかの不具合が起きた際に機械の操作を行う人がいなくなってしまうため、とりあえずはのび太だけが入り、あとからジャイアンやスネ夫など他の人も転送していくという次第になった。 「心配しないで。こちら側から君の動向はわかるし、何らかの形でコンタクトをとることはできるはずだから」 「うん。ドラえもんに任せるよ」 カセットを入れ、スイッチを押す。のび太は目の前が真っ白になった。 気づけばそこは花畑。のび太は、自分が無事ゲーム内に入れたことを理解した。 ここに来てからまず何をすればいいのか。また、ドラえもんとコンタクトを取るにはどうすればいいのか。不安が彼の脳内を支配するのにそう多くの時間はかからなかった。 こういう時、とりあえず動いてみるということをしないのがのび太であった。 じっと立ち尽くして、誰かが助けてくれるのを待つ。それが彼だった。 「君、どうかしたの?」 太った青年がのび太に声をかけた。のび太は事情を包み隠さず話した。 しかし、突然異世界からワープしてきたと言われて信じられる人はそうはいない。青年は話しかけたことを後悔した。 「お願いします! 助けてください!」 「いや……助けてくれって言われても」 この少年は本気で言っているのか、それとも俺をからかっているだけなのか、青年はしばらく思案したが、結論はでなかった。 この太った青年はのび太とは逆のタイプで、どうすればいいのかわからなくでもとりあえずなにかやってみる人間だった。 彼は突然自分語りを始めた。 「俺の父親は偉い科学者でな……」 のび太は心を無にした。 一方その頃、ドラえもんはジャイアンとスネ夫の説得に奔走していた。 ドラえもんは彼らが当然自分の提案に乗ってくるものだと思っていた。今までの例から考えると、確かに彼らは面白そうなことにはこちらが望まずとも首をつっこむ性質だった。 彼の唯一の誤算は、のび太のやる「ポケットモンスター・緑」はもはや時代遅れのゲームで、現在巷で人気のゲームはその続編である「ポケットモンスター金・銀」であるということだった。 スネ夫によると、金・銀バージョンと赤・緑・青・ピカチュウバージョンでの通信は可能だそうだが、それでは結局のび太くんは一人で冒険することになるではないか。それではほぼ確実にのび太くんは挫折する。まったく意味がない、とドラえもんは思った。 ドラえもんはその二人の説得を諦め、しずかちゃんや出木杉など、話の通じそうな人たちのもとに行くことにした。 その二人は元来あまりゲームをやらない性格だった。それゆえゲームに対する関心も薄く、説得は先の二人以上に困難を極めるかもしれないとドラえもんは危惧した。 しかし、その想像とは裏腹に、二人はおよそ二つ返事と言ってもいいほど簡単に承諾した。 その背景には、のび太に対する自然な思いやりがあるからかもしれないと、ドラえもんは解釈した。 ちょうどその頃、ゲーム内では―― 「……と、いうわけなんだ。科学の力ってすげー」 「そうっすね」 デブの長いひとり語りが終わる頃には、のび太の考えもわずかながら変化を遂げていた。 のび太はいままでの受動的な生き方が――くだらない話を延々と聞かされる――この現状をまねいたのだと悟り、これからは一人で判断して一人で生きていこうと決意した。 「ありがとうございました。自分が何をすべきなのか分かりました」 「ああ。頑張れよ!」 早々に別れを告げ、のび太はポケモンの潜んでいると思われる草むらへと駆け出した。 マサラタウンにショップはないので、素手で自らの道を切り開いてゆくほかない。オーキドの研究所に行くという考えは自活の決意をした彼にはなまぬるすぎた。 幸い、彼の想像よりも潜んでいるポケモンの数は遥かに少ないようで、トキワシティにつくまでに襲われるということはなかった。もし襲われていたら、彼の身体能力ではまず生存していることはなかっただろう。 次へ
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ドラえもん1 /ドラえもん2/ ドラえもん3 / ドラえもん4 / ドラえもん5 / ドラえもん6 / ドラえもん7 / ドラえもん8 「ドラえもん第2巻」藤子・F・不二雄大全集 てんコミ未収録作品は13本!ガチャ子登場! <1962年度生まれの学年誌掲載集>計63話 ●定価1,785円(税込)A5判/642ページ 2009年8月25日発売 ●てんとう虫コミックス(+プラス+カラー作品集)の未収録作品は計13話。「ドラえもん登場!」「アタールガン」「タイムテレビ」「ペタリぐつとペタリ手ぶくろ」「ロボットのガチャ子」「引力ねじ曲げ機」「がんじょう」「たねのない手品」「物体瞬間移動機」「ハイキングに出かけよう」「宝さがしにいこう」「世界平和安全協会」「ジャイアン乗っとり」 ●巻頭と巻末企画口絵(カラーイラスト)6p初出掲載誌リスト特別資料室あとがきにかえて「ドラえもん キャラクターづくりの秘密」藤子・F・不二雄解説 勝間和代 収録作品<1962年度生まれの学年誌掲載集>計63話 1 ドラえもん登場! 小一 70年01月号 × × × 第1巻 × × 小一おもしろクイズドラえもんさがし※巻末企画 特別資料室 小一 70年01月号 × × × × × × 2 ★アタールガン読む 小一 70年02月号 × × × × × × 3 ★タイムテレビ 小一 70年03月号 × × × × × × ドラえもんのしんきゅうテスト※巻末企画 特別資料室 小一 70年03月号 × × × × × × 4 ★ペタリぐつとペタリ手ぶくろ 小二 70年04月号 × × × × × × 5 ★ロボットのガチャ子 小二 70年05月号 × × × × × × 6 お化けたん知機 小二 70年06月号 カラー作品集5弱いおばけ 第4巻お化けたんち機 × 第1巻 × × 7 ねがい星 小二 70年07月号 第10巻 × × 第18巻 爆笑編 × 8 ふしぎな海水浴 小二 70年08月号 カラー作品集5 × × 第1巻 × × 9 くすぐりノミ 小二 70年09月号 カラー作品集5くすぐりのみ 第3巻 × 第2巻 × × 10 引力ねじ曲げ機 小二 70年10月号 × 第2巻 × 第1巻引力ねじまげ機 × × 11 人間あやつり機 小二 70年11月号 第9巻 × × × × × 12 ★がんじょう 小二 70年12月号 × × × × × × 13 ネンドロン 小二 71年01月号 カラー作品集5 × × 第2巻 × × 14 かぜぶくろ 小二 71年02月号 カラー作品集5 × × 第2巻 × × 15 わすれろ草 小二 71年03月号 第9巻 × × 第4巻 × × 16 ロボット・カー 小三 71年04月号 カラー作品集5 第3巻 × 第4巻 × × 17 ★たねのない手品 小三 71年05月号 × × × × × × 18 スケスケ望遠鏡 小三 71年06月号 第4巻 × × 第4巻 × × 19 アベコンベ 小三 71年07月号 第4巻 × × 第10巻 爆笑編 × 20 宝くじ大当たり 小三 71年08月号 第5巻 × × 第10巻 パパ・ママ編 第8巻 21 黒おびのび太 小三 71年09月号 第5巻 × SFの世界1 第14巻黒帯のび太 パニック編 × 22 石器時代の王さまに 小三 71年10月号 第7巻 × SFの世界2 第6巻 × 第15巻石き時代の王様に 23 お天気ボックス 小三 71年11月号 第10巻 × × 第3巻 スネ夫編 × 24 メロディーガス 小三 71年12月号 第4巻 × ナンセンスの世界1 第16巻 爆笑編 × 25 お金なんか大きらい! 小三 72年01月号 第16巻 × × 第19巻 × × 26 いつでも日記 小三 72年02月号 第10巻 × × 第13巻 × × 27 物体瞬間移動機 小三 72年03月号 × × × 第4巻 × × 28 コベアベ 小四 72年04月号 第1巻 第1巻 × 第9巻 爆笑編 × 29 スーパーダン 小四 72年05月号 第3巻 × × 第7巻 × × 30 おはなしバッジ 小四 72年06月号 第3巻 第1巻 × 第9巻お話バッジ × × 31 ゆめふうりん 小四 72年07月号 第2巻 × × 第7巻 × × 32 ぼくの生まれた日 小四 72年08月号 第2巻 × SFの世界2 第10巻 むかし話編 第11巻 33 悪運ダイヤ 小四 72年09月号 第8巻 × × 第10巻 × × 34 友情カプセル 小四 72年10月号 第4巻 × × 第6巻 スネ夫編 第11巻 35 世界沈没 小四 72年11月号 第4巻 × × 第8巻 未来・宇宙編 × 36 この絵600万円 小四 72年12月号 第6巻 × 風刺の世界1 第6巻 むかし話編 × 37 温泉旅行 小四 73年01月号 第6巻 × × 第12巻 × × 38 大きくなってジャイアンをやっつけろ 小四 73年02月号 プラス2 × × 第5巻 × × 39 未来世界の怪人 小四 73年03月号 第4巻 × × 第8巻 未来・宇宙編 × 小五4月号予告(ドラミちゃん登場)※巻末企画 特別資料室 小四 73年03月号 × × × × × × 40 ハイキングに出かけよう 小五 73年04月号 × × × 第2巻 × × 41 ジキルハイド 小五 73年05月号 第6巻 × × 第3巻 × × 42 アパートの木 小五 73年06月号 第10巻 × × 第10巻 ファンタジー編 × 43 のび太漂流記 小五 73年07月号 第6巻 × × 第11巻 × × 44 キャンデーなめて歌手になろう 小五 73年08月号 第8巻 × × 第13巻 ジャイアン編 × 45 ぼくを、ぼくの先生に 小五 73年09月号 第3巻 × × 第9巻ぼくをぼくの先生に のび太グラフィティ編 × 46 こっそりカメラ 小五 73年10月号 第15巻 × × 第8巻 × × 47 ミチビキエンゼル 小五 73年11月号 第3巻 × × 第8巻 ロボット編 × 48 イイナリキャップ 小五 73年12月号 プラス5 × × 第2巻 × × 49 宝さがしにいこう 小五 74年01月号 × × × 第2巻宝さがし × × 小学館BOOK「ドラミちゃん」告知※巻末企画 特別資料室 小五 74年01月号 × × × × × × 50 シャーロック・ホームズセット 小五 74年02月号 第3巻 × × 第6巻 × × 51 ママをとりかえっこ 小五 74年03月号 第3巻 × 風刺の世界1 第7巻 パパ・ママ編 × 52 変身ビスケット 小六 74年04月号 第1巻 第1巻 ナンセンスの世界1 第4巻 × 第18巻へん身ビスケット 53 ○○が××と△△する 小六 74年05月号 第1巻 × × 第17巻 × × 54 タヌ機 小六 74年06月号 第7巻 × × 第12巻 × × 55 人間製造機 小六 74年07月号 第8巻 × × 第11巻 恐怖編 × 56 世界平和安全協会 小六 74年08月号 × × × 第3巻 × × 57 赤いくつの女の子 小六 74年09月号 第6巻 × × 第15巻 恋愛編 第13巻 58 ラッキーガン 小六 74年10月号 第4巻 × × 第8巻 恐怖編 × 59 ジャイアン乗っとり 小六 74年11月号 × × × 第3巻 × 第13巻 60 流行性ネコシャクシビールス 小六 74年12月号 第6巻 × × 第20巻 × 第13巻流行せいネコシャクシビールス 61 見たままスコープ 小六 75年01月号 第8巻 × × 第17巻 × 第16巻 62 マッド・ウオッチ 小六 75年02月号 第8巻 × × 第15巻 × × 63 ツチノコ見つけた! 小六 75年03月号 第9巻 × × 第19巻 未来・宇宙編 × タイトル 掲載誌 てんコミ カラコミ 自選集 FFランド 文庫 ぴかコミ ★は初めて単行本に収録される作品です。 巻末企画 初出掲載リスト タイトルごとに、加筆修正の有無や、画稿欠落のため印刷物複写となったページを記録している 特別資料室 「ドラえもんのしんきゅうテスト」(小一 70年03月号)学習要素を含んだ企画グラビア 「小一おもしろクイズ ドラえもんさがし」(小一 70年01月号)ドラえもん間違い探し 「読者のアイディアをもとに考案されたドラミちゃん」(小四 73年03月号) 「小学館BOOKのお知らせ ドラミちゃん」(小五 74年01月号他) 「ツチノコ見つけた!(初出版)」(小六 75年03月号)雑誌版のラストページを収録 あとがきにかえて 「ドラえもん キャラクターづくりの秘密」藤子・F・不二雄 藤子まんがヒーロー全員集合(1983年)より 月報 1/f写真館「トキワ荘の壁に」 トキワ荘が取り壊される直前の1981年1月13日、手塚治虫氏も参加してのトキワ荘同窓会が開かれた。F先生は、当時ブームまっただ中のドラえもんを、トキワ荘の壁に残す。その様子を撮った1枚。 ドラえもんの魅力クローズアップ! 学年繰り上がり式ならではの発見がいっぱい! のび太は、昭和37年生まれ!?てんコミでは昭和39年生まれなのに…。 掲載誌順なら、1話前を踏まえた発言も活きてくる! 「まもなく中学生」になるのび太も。 ザ・タイムテレビ1971年 高度経済成長期おサイフ事情… 巻末解説者列伝 続刊チェック! 爆笑ギャグの傑作目白押し! 第3巻は、お腹の底から大笑いできる珠玉のギャグが大豊作! ▲上に戻る ▲上に戻る
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第九十五話「ラグナロク・後編」 「親友テレカ・・・これはドラえもんズと連絡を取り合う道具であり、そして友情をエネルギーに変えることができる道具 なんだよ」 ドラえもんがそう切り出した。 「今まで出会ってきたぼくらの仲間たち・・・彼らに親友テレカを通じて呼びかけて、友情の力を分けてもらうんだ」 「友情の力を分けてもらうって・・・どうやって?」 「簡単だよ。祈ってもらえばいい・・・ぼくたちのために、心から祈ってくれるなら・・・それが力になる。それを集めれば、 グランゾン・Fを倒すことができるかもしれない!少なくとも・・・もうそれしか可能性はないよ」 「・・・だけど、集めるって言ったって、そんな時間は!?」 うっ、とドラえもんが言葉に詰まる。だがその時だった。 「時間は・・・おれたちが稼げばいいだろ!」 ジャイアンの声だった。 「そうだな・・・グランゾン・Fも相当消耗している。捨て身でいけば、その、友情の力とかいうのを集めるくらいの間は、 奴を足止めできるかもしれん」 「しれん、じゃないですよ、ムウさん。絶対に足止めするんです!」 キラが強く言い放つ。 「ああ。足止めくらいしなければ、俺たちの存在意義が疑われてしまうじゃないか!」 「グゥレイトォ!いっちょやるしかないでしょ!」 「僕らだって、折角ここまで付き合ってきたんですからね」 「ふん・・・何なら、そのまま倒してやるさ!」 アスランが、ディアッカが、ニコルが、イザークが、決意を顕わにする。 「ここまで来て、怖気づくくらいなら―――」 <最初っから、こんなことに首突っ込んでねえよな、稟!> 「・・・頑張る!」 「おれも、ほんとは怖いけど・・・でも、逃げたりしないぞ!」 「そうだよ!みんな、もう一頑張りしよう!」 稟が、マサキが、プリムラが、フー子が、亜沙が、まっすぐに前を見つめた。 「あーあ、熱血してるねえ、みんな。ま、俺様も奴にやられた借りがあるからよ・・・ちょっと本気出すとするか!」 USDマンがポキポキと指を鳴らした。 「ぼくたちも行くぞ、アヌビス!」 <―――承知!> ペコに対し短く、しかし確かに応えるアヌビス。 ―――仲間たちの声に、のび太も決意を固めた。 「・・・やろう、ドラえもん!」 「そうだね・・・みんな!辛いだろうけど、頼む!」 「「「「「「おう!」」」」」」 異口同音に発された、短くも力強い言葉。それと共に、皆がグランゾン・Fに向けて最後の特攻に打って出た! 「―――親友テレカ!みんなに・・・ぼくたちの友達に、ぼくたちの声を伝えてくれ!」 そしてドラえもんが、親友テレカを掲げた―――! 「うおりゃあああああーーーーっ!」 ジャイアンが怒鳴り声を上げながら、必死にグランゾン・Fにしがみ付く。 「ちいっ・・・抵抗しても無駄だと、まだ分かりませんか!」 あっさりと振りほどかれるが、それでもなお死に物狂いでドムトルーパーの腕を振り回し、顔面に一撃を加えた。 僅かによろけたところを、残る二機のドムトルーパーが追い討ちをかける。 「・・・あなたが、アザミを死なせた・・・!あそこまでする必要があったの!?」 攻撃しながらも、しずかが言い募る。 「フッ・・・非道と罵るなら勝手になさい!私にはどうでもいいことですから―――ね!」 グランゾン・Fの掌が光り、ジャイアンとしずかの機体が吹き飛ばされる。 「このおっ!ジャイアンはどうでもいいけど、しずかちゃんに何するんだ!」 スネ夫が激昂し、ビームライフルを乱射した。 「ふん―――これまで何もロクにできなかったあなたまで、そこまで躍起になりますか!」 「そうだよ!ぼくなんて、いてもいなくても、同じようなもんだったけど―――それでもここにいるんだ!きっちり 最後まで、戦ってやる!」 「愚かな・・・!」 グランゾン・Fの剣が閃く。スネ夫のドムトルーパーは両腕を落とされ、ついに沈黙する。 「シュウ=シラカワ!」 「あなたは―――あまりにもやりすぎた!」 ムウが操るGフリーダムとキラが駆るSフリーダムが、高速で宇宙を駆け抜けてグランゾン・Fに迫る。 「フリーダム・・・自由!本当に素晴らしい名前ですね。そんな機体を潰さねばならないのは残念ですがね・・・」 その剛腕を振り上げ、二機を打ち砕かんとしたその時、割って入った者たちがいた。 ディアッカとニコル、そしてイザークの機体だ。それはGフリーダムとSフリーダムを庇い、砕かれたボディの破片を 撒き散らす。 「ぐっ・・・!」 「くそっ・・・今のでもうこっちはロクに動けなくなっちまった!」 「もう盾になってやることもできん・・・後はお前らに任せた!」 彼らの叫びを受け、キラが激昂する。 「みんな・・・!くそおっ!よくも!」 Sフリーダムの全武装を解き放つ。ムウもそれに続き、Gフリーダムの砲門を展開する。 そして、迸る光の螺旋。それは漆黒を照らし、グランゾン・Fを襲う。 「ワンパターンな攻撃ばかり・・・折角の機体が泣いていますよ!」 前方にバリアを展開し、それを全て防ぐ。そして二機のフリーダムを迎撃しようとした時、ボディのど真ん中をぶち抜く ような一撃が襲った。 「うおおおおお!こうなったら体当たりしかないじゃないか!」 全ての武装が壊れ、両腕と両足を?がれた∞ジャスティスに残された最後のエネルギーで、アスランは捨て身の特攻 に出た。何の策も工夫もない、ただの体当たり―――だがそれが逆にシュウの意表を突いた。 完全に戦力外と看做していた、大破した∞ジャスティスからの攻撃など考えてもいなかったのだ。 「こんな自殺のような攻撃・・・あなたはまさか、本物のバカだと言うのですか!?」 まともに受けたグランゾン・Fが吹っ飛び、態勢を整えた瞬間に片腕が斬り飛ばされた。そこにいたのは――― <シュウ!今こそ決着を付けてやるぜ!> サイバスター―――幾度となくシュウの前に現れた、忌まわしくも縁深き機神。 「マサキ・・・あなたのしつこさには本当に頭が下がりますよ。私には勝てないと、かつて私に殺された時に学ばなかった のですか?」 <確かにあの時は負けた―――だけど、今は違う!今の俺には―――> 「―――仲間がいるからな!」 <あ、稟!人のセリフ取ってんじゃねえ!> 「―――ならば!仲間ごと消えなさい!」 腕を再生し、ワームスマッシャーを零距離から放つ。避けようもない攻撃に、サイバスターもまた動きを止めた。 「―――らああああああっっ!!」 休む間もなく襲ってくる新手。それはロボットではなく、生身の人間。少なくとも、見た目は。 だがその本質は紛れもなく怪物―――USDマン。 彼はグランゾン・Fの脚部を引っ掴み、ジャイアントスウィングの要領でブンブンと回し、投げ飛ばす。吹っ飛んでいく グランゾン・Fに追いつき、今度は蹴り飛ばす。 「ちいっ・・・!」 そして、そこに待ち受けていたのは金色の犬神―――アヌビス。大きな腕を振りかぶり、そして、振り下ろした。 単純にして、威力抜群の一撃だった。そしてそのまま殴り続ける。 「あなたを倒せるまで―――殴るのをやめないっ!」 何故だ―――シュウは心底疑問に思った。 もう勝利の可能性など零に等しいというのに―――何故ここまでできるのか? ふと、ダイザンダーだけが攻撃に参加していないのに気付いた。何故?何か、策が?この状況を打破する、何かが? ―――ある、と思った方がいい! 「―――<ビッグバン・ウェーブ>!」 猛攻から逃れ、エネルギーを集中させ、一気に爆発させる。グランゾン・Fに群がっていた全てを衝撃波で弾き飛ばし、 そしてダイザンダーに向けて宇宙を駆ける! 「何をしているのか知りませんが―――終わりです!」 完全に無防備なダイザンダーに向け、グランワームソードを振り下ろした。 「ああっ・・・!」 「ダメ、か・・・!」 誰もがそう思い、真っ二つに斬り伏せられるダイザンダーの無残な姿を想像した―――しかし、そうはならなかった。 「うあっ・・・!?」 突然、グランゾン・Fが大きく後退した。まるで、何者かに押し戻されたかのように。 「みんな、ありがとう・・・なんとか間に合ったよ」 そして、誰もがそれを見た。果たして夢か幻か――― 彼らは確かに、そこにいた。 ドラえもんとよく似た六人がいた。可愛いリボンを付けた、よく助けにきてくれるドラえもんの妹がいた。 とても神様の王とは思えない、とても魔王とは思えない、親馬鹿で愉快な二人がいた。 穏やかな顔をした首長竜がいた。ピンク色のふわふわした動物を連れた少年がいた。犬の王国の住人たちがいた。 海底世界の勇敢な少年がいた。魔法が存在する世界で生きる少女がいた。小人の星の小さな大統領がいた。 竜に似た頭を持つ勇敢な騎士とその妹がいた。天竺を目指し旅をする二人がいた。たくましい原始人の少年がいた。 白きペガサスがいた。雄々しきグリフォンがいた。勇敢な龍がいた。 動物たちの星の住人がいた。黄金の城にすむ伝説の船乗りがいた。かつて存在した雲の王国の少女がいた。 小人の少年も、絶滅動物の生き残りも、立派に成長した木の子供もいた。 ブリキのホテルの少年とその友達がいた。創られた世界の人々がいた。銀河の超特急で出会った彼らがいた。 種蒔く者より祝福を受けた星のぬいぐるみがいた。大海を往く海賊たちがいた。宇宙を旅する少年騎士がいた。 のび太によく似た太陽の王がいた。鳥たちの世界の鳥人たちがいた。機械の少年と人間の王女がいた。 風の村の少年がいた。犬と猫の国で出会ったみんながいた。 今まで出会った、その全てがいた。 そして―――今ののび太たちは知らない、これから出会うべき、まだ見ぬ誰かがたくさんいた。 のび太の声は、確かに届いていた。彼らの元に。彼女の元に。皆の元に。 そして皆、祈った。果てしなき世界で戦う友のため、祈った。 数々の冒険の中で紡がれた、かけがえのない絆。 そしてこれから紡がれるはずの、未来の絆。 時空を、次元を、全てを越えて―――それは、力となった。 その全てを受けて、ダイザンダーが眩く輝く。機械の瞳に確かな意志を漲らせ、ファイティング・ポーズを取った。 「来い―――シュウ!今のダイザンダーは・・・無敵だ!」 「―――戯言をぉぉぉっ!」 シュウが叫び、再び剣を振り下ろす―――だが、ダイザンダーの動きはそれを遥かに凌駕していた。 あっさりと回避し、光を纏う拳で殴りつける! 「があぁっ!?」 「まだまだ!」 さらに殴り、蹴り、そしてデモンベインでぶった斬る! 圧倒的なパワー、スピード―――今のダイザンダーは、全てにおいてグランゾン・Fを超えている。 例えグランゾン・Fが万全の状態だったとしても、決して遅れは取らなかっただろう。 「ぐっ・・・確かに、強い・・・ですが・・・」 シュウは凄まじい攻撃に晒されながらも、口元を歪めた。その瞬間―――ダイザンダーの拳が音を立てて砕けた。 「えっ・・・?」 「ククク・・・性能だけが上がったところで、機体の材質まで変わりはしません。パワーアップしすぎたせいで、もはや ダイザンダーのボディではその力に耐えられないのです。さて、ダイザンダーが自壊するまでに、私を倒せますかね?」 「―――だったら・・・!」 のび太は叫び、そしてデモンベインを掲げる。 「だったら・・・一発で再生もできないくらいに消し飛ばすだけだ!」 デモンベインが―――魔を断つ剣が、姿を変えた。 白銀に光り輝く大剣から、白銀に光り輝く拳銃へと。 それは持ち主であるのび太にとって、最も理想とする形。 集いし仲間たちのエネルギー全てをぶつけるのに、最も適した姿。 「デモンベイン―――<神銃形態>!」 それはまさしく―――魔を討つ神銃! 「やっぱりぼくが一応主役なんだし、それなら最後の最後は剣よりも・・・銃で決めないとね!」 砕けた拳でなお強く握り締めた神銃―――その銃口が狙う先は、最後にして最強の敵―――グランゾン・F! 「みんなから貰った力を・・・食らえ、シュウ!」 そして、放たれる一撃――― 眩いばかりの光の洪水が全てを包んだ。世界を爆散させんほどの圧倒的な力。だがそれは、不思議なくらいに穏やかな 光だった。 何故ならそれは、祈りから生まれた光。友を想う心から生まれた光。それは光の極限に位置する。 ―――闇を打ち倒す光だ。 綺麗だ、と、シュウですらそう思った。このままこの優しき光に包まれ、消え去るのもいい――― 「―――否!」 シュウは己の中に僅かによぎった感情を否定する。 「ならば、その光すら飲み込む闇を見せましょう―――」 グランゾン・Fが残る全てのエネルギーを両手に集約させる。そして両手を前に突き出す態勢で、一気に解放した。 「―――<真・縮退砲>!」 黒きエネルギーが解き放たれた。先程の光の洪水とは、完全なる対極。 全てを喰らう闇。絶対なる負の領域から産み出される闇。それは闇の極限に位置する。 ―――光を喰らい尽くす闇だ。 極限の光と闇がぶつかり合う。極限の光と闇が交差する。僅かに勝っていたのは―――極限の闇。 黒が、白を、全てを、侵食する。 「くそぉっ・・・!」 まだ、まだ、足りない。あれほどのエネルギーを込めてなお―――なお、届かない。最後の最後で――― と、背中を押されるような感覚があった。まるで、誰かが支えてくれているような――― 「・・・ああ・・・」 背後を確認した瞬間、全てを理解した。これまで共に戦ってきた仲間たち。彼らがみな・・・ダイザンダーの背中を 支えていた。誰もがみな傷ついて。誰もがみなボロボロで。誰もがみな、泣きそうに痛いのに。 ―――それでも、支えてくれているんだ。 ドラえもんが掲げたままの親友テレカが、更に強く輝く。今、この背を押してくれる仲間たちの友情の力をも集め、 一つにしている。 それは極限の光の中に溶け合い、更なる力になった。 そして極限の闇は極限の光の前に、ただ消え去るだけ――― 「・・・・・・」 シュウはその光景を前に、ついに知った。 自分が、敗れることを。 最後に目に焼き付けた。すぐにでも己を包み、消し去るであろう、至高の光を。 それは、その光は、デウス・エクス・マキナ―――神が定めた御都合主義すら打ち破る、繋がる力。 光の中に、グランゾン・Fは飲み込まれていく―――! 「み・・・見事・・・です。このグランゾン・Fすらも倒すとは・・・」 もはや破滅を待つばかりのシュウが途切れ途切れに語りかけてくる。 「私ももはや悔いはありません・・・戦えるだけ戦いました・・・全てのものは、いずれ滅ぶ・・・今度は私の番だった・・・ それだけの・・・ことです・・・」 そして、最後の言葉。 「これで、私も・・・解き放たれる・・・全ての鎖から・・・本当の、完全なる、自由、を・・・」 その瞬間、グランゾン・Fが激しく火花を散らす。目を灼くような光が全てを包み―――世界が、爆砕した。 闇から生まれしものは、跡に何も残すことなく闇に還るのみ。 シュウ=シラカワは―――虚空の彼方へと消えていった。 <シュウ・・・> マサキが、腹の底から搾り出すような声で呻く。 <バカな・・・奴だったぜ・・・くそっ!> それは、なんのための言葉だったのか。どこまでも憎んでいたはずの彼を、マサキは心の底から哀れに思った。 ―――だが、それも詮無きこと。戦いは、今・・・幕を閉じた。 ―――そして、しばしの間、誰もが呆けたように宇宙を漂っていた。 まるで、当てもなく彷徨う流星のように。 「・・・終わったね。ドラえもん、リルル」 「そうだね・・・まだまだ問題は残ってるけど、ひとまず、ゆっくりしとこうよ」 「そうね・・・それくらいしても、いいわよね」 三人とも、疲れきった声だった。無理もない。限界まで精神を張り詰めていたのだ。他のみんなもきっと同じだろう。 「・・・ダイザンダー」 のび太がそっと、共に戦ってきた相方に語りかけた。 その姿はボロボロだ。鋼鉄の逞しいボディには傷を負っていない部分などない。拳は先ほど、完全に砕けた。 よくぞこんなになるまで、着いてきてくれたものだ。 「・・・文句が言えるなら、言いたかったよね。ごめんね、ダイザンダー」 その時だ。ダイザンダーが勝手に動き出した。内部の人工知能が反応しているのだ。砕けた拳を動かし、そして――― ぐっと、親指を立てた。 ポカンとするのび太に、リルルは笑いかけた。 「ふふ・・・ジュドは、怒ってなんかないわよ」 「じゃあ・・・なんて?」 リルルもまた、親指を立てて、答えた。 「<お前はよくやったんだから、そんな顔するな>―――ですって」 ―――そして、ここから先は、物語にとって蛇足の部分―――